行政書士がナビゲートする「終活の実践3ステップ」
2026/11/02
終活で何をするの?
〜迷った時は「整理する・決める・伝える」の3ステップで考える〜
前回の記事では、終活とは決して寂しい身辺整理ではなく、「これからの人生を最期まで自分らしく、最高に楽しむための前向きな準備」であるとお話ししました。
では、実際に終活をスタートしようと思ったとき、一体何から手をつければよいのでしょうか?
「大切さは分かったけれど、具体的に何をすればいいのか分からない」
「やることが多すぎて、どこから始めればいいか迷ってしまう」
そんなご相談を受けたとき、私はいつも「整理する」「決める」「伝える」という3つのステップに分けて考えるとスムーズですよ、とお伝えしています。
今回はその第1ステップである「整理する」について、詳しくひも解いていきましょう。
■ 1.「整理する」〜モノ・財産・デジタル情報をすっきり可視化する〜
終活の第一歩は、ご自身の周りにあるものを「整理する」ことから始まります。
「整理」と聞くと、お部屋のお片付けや不用品の処分(断捨離)を真っ先に思い浮かべる方が多いかもしれません。 もちろん、「これは手元に残す」「これは子どもに譲る」「これは処分する」と、身の回りをすっきりさせていく作業は、心にも心地よいゆとりを生んでくれます。
しかし、行政書士として強くお伝えしたいのは、整理すべきなのは目に見える「モノ」だけではないということです。
①「財産・重要書類」の整理
万が一のとき、残されたご家族が一番困ってしまうのが「どこにどんな財産があるのか分からない」という状況です。
・預貯金(使っていない口座の解約・集約など)
・不動産(権利証や固定資産税の納税通知書の確認)
・生命保険や共済の加入状況
・株式や投資信託などの金融資産
・住宅ローンや借入金などの負債
・クレジットカードや各種定期契約
・運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどの重要書類
これらが一覧でわかるよう整理されているだけで、ご自身にとっても安心ですし、将来のご家族の負担を驚くほど減らすことができます。
② 時代の変化に伴う「デジタル終活」の整理
そして今、急速にご相談が増えているのが「デジタル終活」です。
スマートフォンやパソコンの中には、あなたしか知らない大切な情報や、ご家族に見られたくない・知っておいてほしいデータがたくさん詰まっています。
・ネット銀行やネット証券の口座
・クレジットカード決済のサブスクリプション(月額課金)サービス
・SNSのアカウントやメールアドレス
・大切な写真や動画データ
「スマホのロックが解除できず、ネット銀行の存在に家族が気付けない」
「毎月のサブスク引き落としが止まらない」
といったトラブルを防ぐためにも、「自分はどんなネットサービスを使っているか」をメモに残しておくことが、今の時代の必須作業になっています。
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