行政書士ながうら事務所

後見制度と相続・終活の関係

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後見制度と相続・終活の関係

後見制度と相続・終活の関係

2026/08/24

〜「亡くなった後」の手続きだけでなく、「生きている今」の安心も届ける〜

 

「相続対策」と聞くと、皆さんは何を思い浮かべますか?

  ・「遺言書を書いておくこと」

  ・「生前贈与で税金を抑えること」

  ・「財産の一覧を作っておくこと」

 

もちろん、これらはどれも大切な準備です。

しかし、これまでの対策だけでは、実は大きな「ぽっかり空いた穴」が残ってしまうことがあります。

 

なぜなら、相続や遺言は基本的に「亡くなった後」のご家族に向けた問題だからです。

一方で、後見制度は「あなたが生きている間」の、ご自身の暮らしや権利を守るための制度です。

つまり、

👉 相続・遺言 = 亡くなった後、家族を守る準備

👉 成年後見 = 生きている間、自分と家族を守る準備

 

この2つが揃って初めて、あなたの人生を守る「スキのない完璧な備え」が完成します。

「認知症になってから遺言書を書けばいい」は、通用しません

 

ご相談の中で時折、「今はまだ元気だから、将来認知症にでもなったら遺言書を書くよ」とおっしゃる方がいらっしゃいます。

 

しかし、法律の実務家として、ここはハッキリとお伝えしなければなりません。

認知症などで判断能力が低下してしまうと、原則として遺言書を作ることはできなくなります。

 

遺言書も、任意後見契約も、「自分が何をしているのか」を自分の頭でしっかりと理解し、判断できる状態でなければ、法律上の有効な書類として作成することができないからです。

 

「元気なうち」だからこそ選べる選択肢があり、「元気な今」しか掴めない権利がある。だからこそ、今この瞬間から考え始めることに大きな価値があるのです。

 

「生きている間」と「亡くなった後」をセットでデザインする

「終活」というと、お葬式やお墓の準備といった「人生の出口」だけを連想される方が多いかもしれません。 しかし、本当の終活とはそれだけではありません。

  ・もし判断能力が落ちたら、誰にサポート役をお願いしたいか?」

  ・「体が不自由になったら、どこで、どんな風に暮らし続けたいか?」

  ・「愛着のある自宅は、将来どう活用してほしいか?」

  ・「そして旅立った後は、大切な財産を誰にどう受け継ぎたいか?」

 

これらを地続きで考えることこそが、本当の意味での終活(=人生のデザイン)です。

 

元気な今日から始められる「3つのステップ」

では、何から手を付ければよいのでしょうか。まずはノートを開いて、次の3つを思い浮かべてみてください。

   財産の姿を可視化する(財産整理) 預貯金、不動産、保険など、「どこに何があるか」を把握します。

   生きている間の「サポート役」を決める(任意後見) 自分の頭や体が思うように動かなくなった時、

   自分の代わりに生活を守ってくれる信頼できる人(家族やプロ)を考えます。

   亡くなった後のバトンパスを決める(遺言) 自分の想いとともに、誰に何を残すかを決めます。

 

この3つを繋ぎ合わせることで、「生前の安心」と「死後の安心」の両輪がしっかりと走り出します。

 

■ まとめ:終活とは「自分らしく生きるための準備」

後見制度は、判断能力が低下した方の暮らしや財産を、温かく守るための防護壁です。

   すでに困っている時に裁判所に助けを求める「法定後見」

   元気なうちに、自分の将来の「サポート役」を自分で指名しておく「任意後見」

 

相続は「亡くなった後」、後見は「生きている間」。 だからこそ終活を考えるときは、双方をセットで捉える必要があります。

 

終活とは、決して「死を迎えるための暗い準備」ではありません。 「最後の瞬間まで自分らしく、笑顔で生き抜くための前向きな準備」です。

 

そして、あなたの意思を未来へ繋ぎ、残される大切な家族に「安心」という最大のプレゼントを贈る作業でもあります。

「まだ元気だから大丈夫」 そう思えている今こそが、あなたにとっても、ご家族にとっても、最高の始めどきです。

 

小さなノートに財産を書き出してみる。家族とお茶を飲みながら話してみる。遺言や任意後見について、少し調べてみる。その小さな一歩が、あなたとご家族の未来を明るく照らします。

 

もし、「我が家の場合はどう組み合わさればいいんだろう?」と迷われたら、いつでも行政書士ながうら事務所にお声がけください。街の法律家として、あなたの思い描く「これからの生き方」を全力でサポートいたします。

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